辻井伸行さんのBBC Promsでの演奏を観ました。
ラブリーな感動。心にグッと来ました。
色々なタイプのピアニストがいますが、
彼は明らかに人々に誠実でラブリーな感動を与えてくれる音楽家です。
オーケストラ、観客、スタッフ、を自然に包み込む雰囲気は本当に素晴らしいです。
彼が盲目であるということは、
大きな特徴でありますが、
演奏で最も大事な部分をストレートに
伝えてくれるように思います。
youtubeなどでテクニックや型でコントロールされた"音楽"も多く拝見しますが、
音楽は技術が先ではなく心ある感動があってこそだと思います。
辻井さんのこのビデオを観ると、
コンサートに関わって一緒に創られた方々は元より、
建物が創る空間にさえも感謝したくなります。
観衆もオーケストラも
本当にラブリーな心に満たされているように見えます。
このようなラポールを創りだせる資質。
音楽をする人には本当に大事なことだと思います。
あるコンペティションの担当指揮者は
辻井さんは盲目であるため文字通り息で息を合わさなければならなかったようですが、
彼との演奏が一番やりやすく、しかも心から音楽に楽しめたと仰ってました。
最後に自分でも観客と一緒に歓喜の拍手をしていた
辻井さんを見て本当に素晴らしいと思いました。
ただ単に、自分の演奏を披露するのではなく、
観客も含めみんな一緒に参加することで音楽会が成り立つという
当たり前のことに感動しました。